カラスの「威嚇」!?が増える季節
お知らせ
2026.05.18
春から初夏にかけてのこの時期は、「カラスに追いかけられた」「頭上を低く飛ばれた」という相談が増える時期になります。
これは、ちょうどカラスの営巣・子育てのシーズンにあたるためです。
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カラスはこの時期、高い木の上や電柱、建物の屋上付近などに巣を作り、ヒナを育てています。
人が巣の近くを通った際、カラスが大きな声で鳴いたり、後ろから接近してきたりすることがあります。
こうした行動だけを見ると「狂暴」「危険」という印象を持たれがちですが、
実際には“子どもを守るための防衛行動”である場合がほとんどです。
カラスは非常に知能が高く、警戒心も強い鳥です。一方で、本来はむやみに人を攻撃したいわけではありません。
むしろ、人との距離を取りながら生活しています。巣やヒナに危険が及ぶと感じた時だけ、一時的に警戒行動が強くなるのです。
実際、繁殖期を過ぎると、こうした威嚇行動は落ち着くケースが多く見られます。
また、人間側の環境もカラスを引き寄せています。
都市部には食べ物となるゴミがあり、天敵が少なく、電柱や建物など巣作りに適した場所も多くあります。
(一社)全国鳥獣害対策協会としても掲げているように、「人が住みやすい場所は、鳥も住みやすい場所」なのです。
だからこそ大切なのは、「ただ追い払う」だけではなく、カラスの生態を理解しながら共存の方法を考えることです。
巣の近くでは刺激しない、ゴミ出しルールを守る、営巣されにくい環境づくりを行う 等、
こうした小さな対策が、被害予防につながります。
カラスは決して“悪者”ではありません。
子育てに奮闘する一羽の親鳥として見ると、少し違った景色が見えてくるように感じます。